上市町教育委員会などによりますと2日午後4時半ごろ上市中学校のグラウンドで、陸上競技部の練習中に20代の顧問の教諭が投げた重さ4.5キロの砲丸が、見学していた1年生の部員の頭の右側に当たりました。
部員はその場に倒れ込んですぐに救急搬送され、頭の骨を折る大けがだということです。
当時、砲丸投げの練習には顧問2人と部員4人が参加していました。
顧問が投げた砲丸の方向がそれたということで、ほかにけがをした人はいませんでした。
砲丸を投げた顧問は、聞き取りに対し、「まわりの人に声をかける前に砲丸を投げてしまい、安全確認ができていなかった」と話しているということです。
上市町教育委員会などは部活動の安全管理に問題があったとみて詳しい状況を調べています。
上市中学校の白井修之校長は、「練習のあり方などを見直し再発防止に努めます。現場にいた部員についてはスクールカウンセラーなどを通して心のケアを行っていきます」と話しています。
また、牧田康博教育長は「繰り返しこうした事故を起こさないよう校長会を通じて注意を促していきたい」と話しています。