小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと腎臓の病気を発症するなどして全国で健康被害の訴えが相次いでいて、会社によりますと、今月14日時点で死亡に関係する相談は250件余りで、このうち58件については製品の摂取と死亡との関係を調査中だとしています。
会社は23日午前、取締役会を開き、小林一雅会長と小林章浩社長のトップ2人の辞任を決めました。
取締役会では、外部の有識者の委員会が健康被害が疑われる事例の報告を受けてから公表に至るまでの一連の対応を検証した結果を報告したということで問題の責任を取る形です。
23日付けで辞任した小林一雅会長は新たに設けた特別顧問に就任したということです。
また、小林社長は来月8日づけで社長を辞任し、代表権のない取締役として残り、健康被害の補償を担当するとしています。
後任の社長には、専務の山根聡氏(64)が就くことになっていて、創業家出身ではない社長は初めてとなります。
小林社長は、ことし1月から6月までの月額報酬について50%を、山根専務は40%をそれぞれ自主返上するということです。