大磯町の大磯小学校では、当時5年生だった男子児童が同級生からのいじめを受けて、おととし転校を余儀なくされたとして、町の教育委員会が重大事態と認定し、第三者委員会の調査が行われています。
学校や保護者などによりますと、この児童は早退や欠席を繰り返していましたが、出席簿では早退した日の午後の授業に出席したことになっているなど、少なくとも数十か所の誤りが見つかったということです。
児童の保護者からの指摘で発覚したもので、教育委員会は「記録の誤りはあってはならないことで重く受け止めている。詳細の確認を進めるとともに、調査委員や保護者と対応を相談したい」としています。
これについて第三者委員を務める精神科医の猪股誠司さんは「書類に不備があったことや、保護者からの指摘がないと気付けなかったことは残念だ。調査に影響がないとは言えない」と話しています。
児童の保護者は「指摘するまで誤った記載の資料が使われていたことは不誠実で、学校や教育委員会への不信感が募る。チェック機能をしっかりと働かせてほしい」と話しています。