この訓練は、6月に大分県の商業施設で女性が刃物で刺されて死亡する事件が発生したことなどを踏まえて、緊急時の対応を確認しようと行われたもので、大田区の商業施設の店員や警察官など、およそ70人が参加しました。
訓練は、刃物を持った男が店内に現れ、客や従業員を切りつけたという想定で行われ、店員たちは、犯人役に買い物用のカートを押し当てて距離をとりながら動きを止めたり、安全な経路を確認して、客に避難するよう呼びかけたりしていました。
訓練のあとには、さすまたを使って相手を制止する体験も行われ、店員たちは、効果的な力の加え方などを学んでいました。
警視庁大森警察署生活安全課の竜野健二課長は「繰り返し対応を確認することが大切です。日頃から、万が一の事態を想定して備えてもらいたいです」と話していました。