警察によりますとことし2月、船橋市に住む76歳の女性の自宅に、総務省の職員を名乗る男から「あなたの携帯電話が不正利用されている。このままでは通信サービスが止まってしまう」と電話がありました。
さらに、警察官や検察官などをかたる男らから「逮捕した男があなたの口座に詐欺でだまし取った金を振り込んでいた。あなたの無実を明らかにするために口座の金をすべて調べないといけない」などと電話があり、現金を引き出して指定した住所に送るよう求められたということです。
女性は指示にしたがって3か月の間に10数回にわたって箱に入れて現金を宅配便で送り、合わせて1億6000万円をだまし取られました。
その後、再び不審な電話があり詐欺に気がついたということです。
警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに、省庁や捜査機関を名乗ったとしても、金を要求する電話は詐欺の疑いがあるとして、注意するよう呼びかけています。