先月は、最高気温40度以上を1日に6つの地点で観測するなど危険な暑さが続き、先月の全国の平均気温は、気象庁が統計を取り始めてから最も高くなりました。
総務省消防庁のまとめによりますと、先月熱中症で病院に搬送された人は全国で4万3195人にのぼりました。
7月としては統計を取り始めた2008年以降、2018年の5万4220人に次いで過去2番目の多さとなりました。
このうち
▽死亡したのは62人で
▽入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて1万5326人
▽「軽症」が2万7666人でした。
年齢別では
▽65歳以上の高齢者が2万5469人と6割弱を占め
次いで
▽18歳以上65歳未満が1万3932人
▽7歳以上18歳未満が3544人
▽7歳未満の乳幼児が250人となっています。
また、場所別でみると
▽住宅が1万7638人と最も多く
次いで
▽道路が8234人
▽屋外の競技場や駐車場が5111人などとなっています。
都道府県別では
▽東京都が4227人と最も多く
次いで
▽大阪府が3342人
▽愛知県が2950人
▽埼玉県が2607人などとなっています。
気象庁の長期予報では9月と10月の平均気温は全国的に平年より高いと予想され、残暑が厳しく、秋の訪れが遅くなる見込みです。
総務省消防庁は「年間の搬送人数も最多を更新するおそれがある。暑さはこの先も続くと予想されているので引き続き、エアコンを使ったり、こまめに水分をとったりするなど熱中症への対策を続けてほしい」と呼びかけています。