厚生労働省は国民の健康状態を継続的に調べていて、今回はおととし2910世帯を対象に行った調査結果を公表しました。
それによりますと、20歳以上の男性のうち、肥満の程度を表す、体重を身長の2乗で割った「BMI」という指数が25以上の肥満状態にある人が31.7%に上りました。
2019年に行われた前回調査と比べて1.3ポイント減りましたが、10年前の2012年と比べると2.6ポイント増え、増加傾向にあることがうかがえます。
男性を年代別にみますと、肥満の人の割合が最も高いのは50代で40.1%、次いで60代が33.8%、40代が33.7%でした。
一方、20歳以上の女性では、肥満の人の割合は21%で、この10年間に大きな変化は見られません。
また運動面では、一日に歩いた平均の歩数が男性は6465歩と10年前に比べて674歩、率にして9%減り、女性は5820歩と10年前より437歩、率にして7%減っています。
厚生労働省は「肥満は心臓病などの血管の病気や糖尿病、がんなどのリスクを高める。食生活や運動習慣、生活環境など複合的な改善が必要で、自治体や関係省庁とも連携して取り組みを進めていきたい」としています。