大手スーパーのイトーヨーカ堂では、家庭で使用した食用油の回収やリサイクルの実証実験を去年から一部の店舗で始めていましたが、今月から都内にある25の全店舗に拡大すると発表しました。
回収を希望する客には店舗で専用の容器を渡し、サービスカウンターなどで回収する仕組みで、家庭から出たサラダ油やごま油、オリーブオイルなどの常温で液体のものを対象としています。
回収された油は廃油を回収する会社が引き取り、せっけんやインクなどの製造に再利用されますが、将来的には航空機の代替燃料「SAF」の原料にすることを目指しているということです。
会社では来年度中に国内の全店舗で回収できるようにすることを目指しています。
イトーヨーカ堂サステナビリティ推進部の小山遊子総括マネジャーは、「お客様の暮らしの動線上に回収のインフラがあるので、より多くの人に参加してもらえるのではないか」と話していました。