書類送検されたのは、ひたちなか市にある工場の80代の排水管理担当者と、東京 港区の水産加工会社「日中商会」です。
茨城海上保安部によりますと、排水管理担当者は去年12月からの1か月間に6回にわたって、工場で酢だこを加工する際に出た酢酸を含んだ汚水を法律の基準を超える濃度のまま海に排出したとして、水質汚濁防止法違反の疑いが持たれています。
会社によりますと、この時期はおせち用の酢だこを製造していて、海上保安部が排出された汚水を採取して検査し、基準値を超えていることが確認されたということです。
調べに対し、担当者は容疑を認め「基準を超えていることは認識していた」と説明しているということです。
調べによりますと、こうした状態は3年ほど前から続いていたとみられ、「日中商会」は「地域の住民や関係者にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。管理体制を見直し、ことし4月以降は基準を満たした排水処理をおこなっています」とコメントしています。