千葉県では北千葉道路建設事務所の前所長ら2人が県が発注した道路工事の入札に関する情報を、印西市の建設会社の当時の社長に漏らした見返りに現金を受け取ったり、接待を受けたりしたとして収賄の罪で有罪判決を受け、懲戒免職処分を受けました。
千葉県によりますと、事件を受けて平成31年度以降に、県土整備部と企業局に在籍したすべての建設技術職員と贈賄側の建設会社との入札契約業務にかかわった事務職員2200人余りを対象にアンケートを行ったところ、8人が建設会社の社長が所有していたマンションでの会食に参加していたことが分かったということです。
県はこのうち、
▽県土整備部の次長級の57歳の男性職員と、課長級の55歳の男性職員
それに
▽以前にも利害関係者との会食で厳重注意を受けていた県土整備部の出先機関の副主幹級の58歳の男性職員について、
5日付けで戒告の懲戒処分にしました。
3人の中には参加時に費用を支払ったと説明している職員もいるということですが、県は
▽飲食の費用に関する計算が難しいため、結果的にもてなしを受けたと受け止められる余地があることや
▽密室での飲食を行っていたことなどから
職員の倫理に関する条例に抵触するとしています。
また県はすでに退職した1人を除く残りの4人の職員について文書訓告としました。