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子宮頸がんなどを防ぐHPVワクチン 多くの誤情報がSNSに

時間: 02/10/2024ソース: 匿名現在の場所 >>文章

「HPVワクチン」は接種後に体の痛みを訴えた人が相次いだことなどから、一時、積極的な接種の呼びかけが中止されましたが、有効性や安全性が確認できたとして2022年4月から積極的な呼びかけが再開され、現在、接種の機会を逃していた女性が無料で受けられる「キャッチアップ接種」が行われています。

このワクチンについて、SNSでは「打つと不妊になる」などといった誤った情報が拡散し、なかにはXで100万回以上閲覧されているものもあります。

副反応について記載されている厚生労働省のウェブサイトや、ワクチンの添付文書にも不妊になるとする情報はなく、横浜市立大学産婦人科の宮城悦子 主任教授は「世界の多くの国で接種が進められているが、不妊になるというエビデンスはまったく報告されていない」としています。

また「予防効果が証明されていない」とする投稿もありますが、接種によって原因となるウイルスの感染を防ぐほか、子宮頸がんになる人が減ったとする報告もイギリスやスウェーデンなどから出ていて、厚生労働省のウェブサイトでは「接種が進んでいる一部の国では子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています」としています。

子宮頸がんでは毎年、3000人近くが亡くなっていて宮城教授は「不安があれば日本産科婦人科学会や国立がん研究センターなどの情報を見て、かかりつけの医師にも聞いてほしい。SNSだけを信じて病気になったときに後悔することがないよう、しっかり情報を集めてほしい」と話しています。

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