逮捕されたのはトヨタ自動車の子会社、「トヨタ・コニック・プロ」の元社員、渡部友矢容疑者(51)と、IT関連会社社長の佐藤壮彦容疑者(56)です。
警視庁によりますと、2人は、トヨタ・コニック・プロが、自動車メーカーのダイハツ工業から請け負っていたウェブサイトの保守管理業務をめぐり、業務委託先の会社におよそ20回にわたって架空の作業代金を請求し、およそ1億6000万円をだましとったとして、詐欺の疑いが持たれています。
渡部容疑者が作ったペーパーカンパニーが架空の作業の発注元となり、佐藤容疑者の会社を通じて代金を請求していたということです。
だましとった金の大半を、渡部容疑者が受け取り、ギャンブルやキャバクラなどの遊興費にあてていたとみられています。
トヨタ・コニック・プロの社内調査で不正が発覚し、渡部容疑者はおととし、懲戒解雇されていました。
警視庁は2人が同様の手口を繰り返し、おととし8月までの4年間で、3億6000万円をだましとっていたとみて調べています。
2人の認否については明らかにしていません。