ことし7月に行われた東京都知事選挙では、掲示板に同じ選挙ポスターが複数貼られたり、営利目的とみられるポスターが貼られたりするなど、ポスター掲示のあり方が問題になりました。
こうした状況を受け、鳥取県は公明で適正な選挙のために、選挙ポスターなどに関するルールを明記した独自の条例案をつくり、10日の県議会で採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。
条例には、選挙ポスターの掲示板に、
▽財産上の利益を得るためなど、選挙で支持を呼びかける目的以外のポスターや
▽複数の同じポスターを
掲示してはならないなどと明記されています。
また、こうしたポスターが掲示された場合、県などの選挙管理委員会が、公職選挙法に基づいて撤去命令などの措置をとるとしています。
総務省によりますと、こうした条例が地方自治体で制定されたことは「聞いたことがない」ということで、全国初とみられます。
この条例は10月15日に公示される衆議院選挙での適用も視野に、施行される見通しです。