7日、福島第一原発にある汚染水の浄化装置の排気口から放射性物質を含む水が漏れ出すトラブルがありました。
漏れた水はおよそ5.5トンと試算され、国への報告基準のおよそ220倍に相当する放射性物質が含まれていたとみられています。
これについて、齋藤経済産業大臣は9日の閣議のあとの会見で、「敷地境界などのモニタリングポストの放射線量の値には変化はなく、現時点で外部への影響は確認されていない」と述べたうえで、東京電力に対し、原因究明や再発防止を含めて安全確保に万全を期すとともに、わかりやすい情報発信を徹底するよう指導したことを明らかにしました。
また、今後の処理水の海洋放出への影響については「この設備のほかにも浄化設備があり、今後、洗浄作業をする際には今回の事案の再発防止策を適用する前提で行うため、影響はないと聞いている」と述べました。