鳥取市立病院によりますと、去年7月、鳥取労働基準監督署が院内のパソコンの使用記録などを調査した結果、看護師と事務職員が勤務時間外に業務していたのに残業代が支払われていなかったことがわかり、是正勧告を受けたということです。
その後、病院が院内で聞き取り調査などをしたところ、去年3月から6月にかけて、看護師と事務職員に加え、医師などについても勤務時間外に業務していたことがわかり、病院は298人分の残業代合わせて2087万円を支払ったということです。
勤務時間として申告されていなかったのは、医師が患者の治療方針を検討する会議の時間や、看護師が患者のカルテを作成する時間などです。
病院は新たな勤怠管理のシステムを導入し、自主申告によらずに正確な勤務状況を把握できるようにしたということです。
鳥取市立病院は「法に基づき、適切に時間外労働を取り扱っていきたい」とコメントしています。