「UAゼンセン」は繊維化学、流通、サービス業などおよそ2200の組合でつくる産業別労働組合で、組合員は187万人余りにのぼり、特に中小企業や非正規雇用で働く人が多いのが特徴です。
7日はおよそ1100人が参加して都内で集会を開き、松浦昭彦会長が「ことしこそは物価を超える賃上げを実現しなければならない。大手の交渉だけでは実現できず、中小にも大幅な賃上げが波及することが特に重要だ」と述べ、持続的な賃上げの流れを中小企業まで波及させるため交渉を続けていくことを確認しました。
「UAゼンセン」は、ことしの春闘で定期昇給分を合わせて「6%を基準」とした賃上げの方針を掲げていて、加盟する労働組合の要求水準は2012年の発足以来、最も高くなっているということです。
すでに要求に応じる形で満額での回答が相次いでいて、UAゼンセンによりますと、今月4日時点で流通大手のイオングループを中心に25の組合で妥結し、平均で正社員で6.7%、パートなどでは正社員を上回る7.03%の賃上げとなっているということです。
集会では最後に参加者全員で「頑張ろー」と三唱し、交渉への意識を高めていました。