警察などによりますと11日午前11時ごろ、宇部市小串の化学メーカー、UBE宇部ケミカル工場で、プラスチック樹脂の原料となり劇物に指定されている薬品の「フェノール」が漏れ出し、20代と30代の男性社員2人が浴びたほか、協力会社の従業員5人が霧状になった薬品を吸い込んだということです。
7人とも病院で手当てを受け社員2人は腕や足などにやけどをしましたが、いずれも命に別状はないということです。
会社によりますと事故が起きた当時、社員2人が工場の2階でフェノールを蒸発させる装置の計器を入れ替える作業を行っていて、協力会社の従業員5人は3階で別の作業をしていたということです。
会社はフェノールが漏れ出した原因を調べています。
また、会社によりますと、薬品の一部が海に流れ出た可能性があるものの、今のところ周辺の住民に体調不良などを訴える人はいないということです。