大阪 中央区と西区のビルに拠点を置く2つのグループについて、大阪府警察本部は23日、SNSを通じて20代の女性などに投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったとして詐欺の疑いで一斉摘発を行いました。
2つのグループは為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ていて、警察は何らかの接点があるとみています。
この事件で、警察はこれまでに、大阪 浪速区の自称行政書士、島内大起容疑者(40)や、大阪 淀川区の職業不詳、高嶋恭平容疑者(24)ら19歳から45歳までの男女合わせて90人を詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、2つのグループはSNSで若い女性などを装って被害者とやり取りしていたとみられ、ブランド品の画像を投稿するなどして投資で利益が出たかのように見せかけていた疑いがあるということです。
関係先の捜索では合わせて1800台余りのスマートフォンやマニュアルなどが押収されたということで、警察は被害額は合わせて10億円前後に上る疑いがあるとみてグループの実態解明を進めています。
逮捕された90人の認否については明らかにしていません。