19日午前、宮城県の古川駅と仙台駅の間で、東北新幹線の上りの「はやぶさ」と「こまち」の連結部分が外れ、自動的にブレーキが作動して緊急停車しました。
双方の車両には合わせて320人が乗っていましたが、けが人はいませんでした。
JR東日本の新幹線で走行中に連結部分が外れるのは今回が初めてだということです。
このトラブルで、東北新幹線は東京駅と新青森駅の間でおよそ5時間にわたって運転を見合わせ、およそ4万5000人に影響が出ました。
JR東日本によりますと、調査を進めたところ連結部分が外れた当時の速度は時速およそ315キロでしたが、本来は時速5キロ以下にならないと外れないプログラムになっているということです。
また、直前の車両検査で異常は確認されず、トラブルの前に盛岡駅で行われた連結作業も通常どおりだったほか、停車後も外観に異常はありませんでした。
聞き取りに対し、運転士は、「異音や振動は感じず、突然、非常ブレーキがかかった」と話しているということです。
これまでのところ原因はわかっておらず、JR東日本は詳しい調査を続けるとともに、連結して運転を行う新幹線、全96編成について目視での緊急検査を進めています。