26日午前、広島市西区福島町で道路が陥没し、周辺の建物8棟が傾いたり、亀裂が入ったりする被害が出ていて、広島市などは陥没部分を埋める応急的な工事を行っています。
市は当初、この工事は28日昼ごろまでに完了し、本格的な復旧に向けて工事用の車両に限って通行できるようにするという見通しを示していましたが、陥没部分に入れる土を混ぜたセメントが乾くまでに想定よりも時間がかかっているなどとして、作業の完了が28日夜以降にずれ込む可能性が高いと見通しを修正しました。
その後、破断した水道管や損壊した電柱の復旧などに着手する一方、一般の車両の通行は十分な安全が確認できないうえ復旧工事の妨げになるおそれがあるとして引き続き規制するとしています。
市は、現場から半径50メートル以内の建物の住民に避難を呼びかけていて、27日午後5時の時点で17世帯31人が近くの小学校の体育館などで避難を続けているということです。
市と工事を担当する共同企業体は、こうした住民を対象としたホテルの確保を急いでいます。