1月2日、日本航空の旅客機が羽田空港に着陸した直後に、滑走路上にいた海上保安庁の航空機と衝突して炎上した事故では、海上保安庁機が誤って滑走路に進入し、管制官や日本航空機はこれに気がついていなかったとみられています。
この事故を受け、国土交通省は滑走路上の航空機の安全対策を検討するため、ヒューマンエラーや管制システムなどに詳しい専門家による検討委員会を12日付けで設置し、1月19日に初めての会合を開くと発表しました。
検討委員会では
▽パイロットと管制官に対する注意喚起システムの強化や
▽管制に関する交信の見直しについて
必要性も含めて話し合われるということです。
具体的には
▽管制官が使っている、機体の位置を確認できるシステムの活用方法や
▽誤進入を防ぐために滑走路手前に設置されている「ストップバーライト」の運用方法のほか
▽管制業務で使われることばで勘違いを引き起こすものがないかどうかなどについても検討するということです。
国土交通省は2024年夏ごろをめどに、中間のとりまとめを発表したいとしています。