去年5月、久喜市の民間保育園で当時3歳の男の子が斜面を上り下りするロープで遊んでいたところ首にロープが巻きついて一時、意識不明の重体となりました。
事故を受けて市は、学識経験者などでつくる検証委員会を設けて関係者などから聞き取りを進め、18日、梅田修一市長に報告書が提出されました。
保育園は独自に制作した遊具などを設置していて
▽工事現場などで使われるロープが使われていたことへの危険性の認識が不足していたことや
▽遊具の点検がマンネリ化して不備が見過ごされていた可能性があること、
▽子どもの見守りを行ううえで保育士の連携が取れていなかったことなどが指摘されています。
そのうえで
▽手作りの遊具を設置する際は細心の注意を払い安全対策を講じることや
▽専門業者による点検を定期的に行うこと
▽見守りから離れるときは保育士どうしで声をかけることなど
安全対策の充実や強化を求めています。
一方、久喜市のこれまでの指導監査でこうした点が指摘されていなかったとして、市側にも体制の強化などを求めています。