東京都内を中心に焼き肉チェーン店を運営する「韓流村」は、飲食店の評価や感想を利用客が書き込む大手グルメサイト「食べログ」について、「チェーン店の評価の点数を一律に下げるようシステムを変更され、サイト経由での来客が減り、売り上げが減少した」と主張して、サイトの運営会社「カカクコム」に損害賠償などを求めました。
1審の東京地方裁判所は、おととし、店側の訴えを一部認め「食べログ」の運営会社に3800万円余りの賠償を命じました。
19日の2審の判決で、東京高等裁判所の木納敏和裁判長は「システムの変更は、消費者の感覚とのずれを正すことや、不正な口コミの影響を取り除くことが目的で合理性がある。結果として評価が下がったとしても、店側への影響は限定的だ」と指摘しました。
そのうえで、「食べログ側は優越的な地位を利用して、店側が不利益になる取り引きを行ったが、不当とまではいえない」として、1審判決とは逆に店側の訴えを退けました。