学校の部活動をめぐっては、教員の長時間労働につながることや、少子化によって学校単位での活動が難しくなっていることなどから見直しが進められています。
福井市と市の教育委員会は29日、今後の市立中学校の休日の部活動について協議した結果、運動部、文化部ともに、原則、2025年度末で廃止する方針を固めました。
ただ、2026年度については、3年生の最後の大会が終わるまで、学校ごとの判断で土日の活動も可能にするとしています。
その後の休日の活動については、地域で活動するチームや団体への参加を促すなど地域への移行を進めるとし、必要な費用は、経済的に苦しい家庭の子どもも活動できるよう、今後、支援策を検討するということです。
こうした方針は、31日に開かれる市の教育委員会で正式に決定する見通しです。
福井市の吉川雄二教育長は「部活動を学校から切り離していくという国全体の動きの中で、学校によらない活動をどう地域で整備し、子どもたちの自由な活動をどう広げるかが大事だ」と話していました。
学校の休日の部活動をめぐっては、福井県内では、大野市やあわら市などで地域への移行を含めた見直しの動きが進んでいます。