4年前、宮城県内の県立高校で、30代の女性教諭が同僚の59歳の男性教諭から態度に不満を示す手紙や女性教諭を非難する内容のメモを 繰り返し示されたあと自殺し、県教育委員会はパワハラが自殺につながったと判断し、今月2日付けで同僚の男性教諭を停職3か月の懲戒処分としました。
これについて宮城県高等学校・障害児学校教職員組合の高橋正行 執行委員長が県庁で会見を開き「学校において人を死まで追い詰めるようなことがあってはならず、原因は徹底して解明されなければならない」と述べました。
また、教職員組合には亡くなった女性教諭からの相談はありませんでしたが、ほかの学校では関係者からパワハラを含めた深刻な相談が寄せられているということで「今回のような事態は氷山の一角かもしれない」と述べました。
そのうえで県教育委員会に対し
▽事実の調査のほか
▽教育委員会や学校にある相談窓口のあり方を検討することや
▽パワハラなどをなくすために教職員組合もメンバーに入れた検討会議を定期的に開くことなどを求めました。