去年11月、伊豆の国市田京で神社の祭りで出ていた山車が下り坂で横転し、ロープで引いていた佐藤由己さん(当時72)が死亡したほか、13人が重軽傷を負いました。
本来、山車は下り坂の手前でいったん止まり、前方にあるロープを山車の後方に回して、後ろ向きに引っ張りながら坂を下ることになっていますが、警察によりますと、当時は下り坂に入る手前で止まらず、そのまま坂を下ったことが確認されたということです。
警察は、坂を下る際の安全対策を怠ったとして、39歳の山車の運行責任者と、70歳の祭りの主催者の2人を、22日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
警察によりますと、2人は適切な指示や対策を怠ったことを認めているということです。
この行事は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、地元では経験者が減ったことが影響したのではという声も聞かれていました。