ライドシェアをめぐっては、これまでも移動手段の確保が難しい過疎地などでは、自治体などの管理のもと、認められていましたが、政府は、去年12月、夜間など時間帯によっては移動手段が確保できない地域も認めるなど、制度を拡充することを決めました。
これを受けて、市町村長の有志の団体「活力ある地方を創る首長の会」は22日、都内で会見を開き、合わせて5つの市と町が新たにライドシェアの事業を始めることを明らかにしました。
事業を始めるのは
▽大分県別府市
▽石川県小松市
▽富山県南砺市
▽京都府舞鶴市
▽熊本県高森町です。
このうち別府市では、国内外からの観光客が増加する一方で、タクシーやバスの運転手が不足し地域の移動手段への影響が出ていることを踏まえ、ことし6月以降、一部の地域でタクシーの8割以下の運賃で事業を始める計画です。
別府市の長野恭紘市長は「観光需要が高まるなかでも、買い物や通院などでの市民の移動手段を確保することが大事だ。市民と観光客双方が移動手段を確保できるよう最適な形を考えていく」と述べました。