2021年2月、高知県の足摺岬の沖合で訓練をしていた海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が、水面に浮上する際に民間の貨物船に衝突して、潜水艦の乗組員3人がけがをしました。
この事故について、海上自衛隊は、当時、艦長を務めていた52歳の2等海佐が、乗組員に対して周囲にいる船を十分に把握する指導を怠るなど監督が不適切だったなどとして、19日付けで減給の懲戒処分にしました。
また、潜水艦の運航に関わっていた幹部自衛官2人と海曹長1人を周囲の確認が不十分だったなどとして減給、訓練を指導する立場にあった50代の1等海佐を戒告の懲戒処分にそれぞれしました。
この事故で、潜水艦はおよそ26億円をかけて修理が行われたということです。
海上自衛隊は「国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを重く受け止めている。改めて安全対策を徹底し、再発防止に努める」としています。