3月6日、福島県にある東北新幹線の郡山駅で、下りの新幹線が停止位置をおよそ520メートル通り過ぎて停車したトラブルでは、東京・盛岡間で2時間あまりにわたって運転を見合わせました。
このトラブルについてJR東日本が調べたところ、駅の構内にある線路のポイントを通過した際、制限速度をおよそ65キロ超える、およそ145キロで走行していたことがわかったということです。
また、車両に残されている車輪の回転の早さの記録から、当時、レール上で車輪が滑っていたこともわかりました。
運転士などは駅に入る際の速度が速かったため、非常停止の対応を行ったほか、ATC=自動列車制御装置も正常に作動していましたが、車輪が滑ったため、十分に機能しなかったとみられるということです。
これまでのところ、車両やレール、ポイントそれぞれに異常はなく、JR東日本は同型の車両が同じ編成で運行する場合、早めにブレーキをかける対応をとっているほか、レール上で車輪が滑った原因について、さらに詳しく調査しています。
今回のトラブルで、JR東日本は当初、けが人はいないとしていましたが、ポイントを通過した際に車両が揺れた影響で乗客1人が首をねんざするなどのけがをしていたと明らかにしました。