警察庁の露木長官は4日午前、福島県の福島第一原発を訪れました。
警察庁長官が福島第一原発を視察するのは9年ぶりで、露木長官は発電所の構内で24時間体制で警備を続ける特別部隊の警察官から、異常なしという報告を受けると、引き続き緊張感を持って警戒にあたるよう指示しました。
視察では、1号機から4号機までの廃炉の状況や、福島第一原発にたまる処理水の海洋放出の手順について、東京電力の担当者から説明を受けました。
視察を終えた露木長官は「原子力発電所がテロの標的となるようなことはあってはならない。福島第一原発は、処理水の排出や燃料デブリの取り出しなど、非常に高い社会的関心を集めており、警戒力を高める必要がある」と述べ、高度な訓練などを実施していく考えを示しました。