皇居での稲作は、昭和天皇が農業の奨励のため昭和2年に始め、恒例行事として、上皇さま、そして、天皇陛下へと受け継がれてきました。
皇居にあるおよそ240平方メートルの田んぼでは、ことし5月に天皇陛下がみずから植えたもち米の「マンゲツモチ」とうるち米の「ニホンマサリ」の稲穂が実っていて、天皇陛下は、午後3時半ごろから、長靴を履いて田んぼに入り、鎌を使ってあわせて20株の稲を刈り取られました。
宮内庁によりますと、局地的な大雨が降った日があったものの、稲の生育は順調で、作柄は平年並みだということです。
秋に収穫されるコメは、11月に皇居で行われる新嘗祭などで使われることになっています。