寺田さんは東京都の出身で、文学座付属の演劇研究所に第一期生として入所し、1961年に舞台でデビューしました。
そして、1968年には、岡本喜八監督の映画「肉弾」で主演し、毎日映画コンクールなどで高い評価を集めました。
高い演技力で活動の場はテレビにも広がり、時代劇をはじめとする数多くのドラマでは悪役としても存在感のある役柄を演じました。
NHKでは、「風と雲と虹と」や「独眼竜政宗」など、数多くの大河ドラマにも出演しています。
また、1986年の宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラピュタ」では、ムスカ役を演じ、声優としても活躍しました。
所属事務所のホームページによりますと、寺田さんは、今月14日、肺がんのため亡くなったということです。
ホームページでは「最後まで仕事を続けながら、諦めることなく希望を持って、治療に励んでまいりましたが、桜の開花を待たずして帰らぬ人となりました。これまで応援して下さったファンの皆様、多くの作品でお世話になりました関係者の皆様の生前のご厚誼に深謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます」と報告しています。