8日は成田空港で、報道関係者にデモンストレーションの様子が公開されました。
2匹の紙幣探知犬は、およそ1か月にわたって訓練を受けていて、デモンストレーションでは、キャリーケースなど14人の荷物のにおいを順に嗅ぎ、現金に見立てたものを中に隠した荷物を1分ほどで見事に嗅ぎ分け、近くの税関の職員に知らせていました。
特殊詐欺などで不正に得た現金が海外でマネーロンダリング=資金洗浄されるのを防ぐため、100万円を超える現金や小切手などは、税関に申告することが法律で定められています。
税関は今後、訓練を強化して紙幣探知犬を増やし、全国の空港で取締りの体制を整備することにしています。
東京税関の上田健二監視部長は「探知犬の導入で検査の機動力が高まる。これからお盆の連休シーズンとなり、出国者の増加が見込まれるが、水際でしっかり止めていきたい」と話していました。